読合よみあわせ)” の例文
およ二夜三日にやさんにちあいだに、エレキトルの処は申すに及ばず、図も写して読合よみあわせまで出来て仕舞しまって、紙数かみかずは凡そ百五、六十枚もあったと思う。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
はた地理は知らでもよみうたにさはりなしといふは世の常なれど、たとへば或る名所集辛崎からさきの条下に、朝妻あさづま読合よみあわせとばかりかけるをみて
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
書抜の読合よみあわせ済みし日音羽屋は茶屋三州屋さんしゅうや二階に竹本相生太夫たけもとあいおいたゆうを招き置きて「紙治」一段を語らせこれを登場俳優一同に傾聴せしめ
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)