さそい)” の例文
少しばかりさそいをかけますとね、ぽう、ぽっぽ——お社ぢかまで参りましょう。石段下へ引寄せておいて、石投魚の亡者を飛上らせるだけでも用はたりましょうと存じますのよ。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
有るか無いか分らない。いわんや酒を飲むなどゝ云う金は一銭もない。れだけは念の為めにお話して置くが、酒を飲みにおさそいとは誠にかたじけない。是非お供致そうとう出掛けた。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
と軽くあしらってさそいを入れた。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)