いつわ)” の例文
耳剽じひょう口衒こうげんし、いろいつわことばいんにし、聖賢にあらずして、しかも自立し、果敢かかん大言して、以て人に高ぶり、而して理の是非を顧みず、これを名を務むるのという。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
(これもあるいはいつわりかもしれない)
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
神下し大問題に窮しいつわってたお
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
左僉都御史させんとぎょし景清けいせいいつわりて帰附し、つねに利剣を衣中に伏せて、帝に報いんとす。八月望日、清緋衣ひいして入る。これより先に霊台れいだい奏す、文曲星ぶんきょくせい帝座を犯す急にして色赤しと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)