“詭策”の読み方と例文
読み方割合
きさく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
麓に小塞しょうさいを築いて、すでに蜀軍が総崩れとなっても、小隊の隊伍を以て、整々とみだれず、よく進退していたため、敵も一時は彼に伏兵やある、なんらかの詭策きさくやある
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それだけに、彼の戦法も、奇襲、詭策きさくもっぱらとし、戦陣は長期を計り、一気に決戦することを好まず、長期出没して、信長を奔命ほんめいにつからすのが目的かのようであった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「やはり、案じていたにたがわず、お十夜や天堂の詭策きさくちたのであるか。ウウム……」と
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)