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詭策
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きさく
ふりがな文庫
“
詭策
(
きさく
)” の例文
麓に
小塞
(
しょうさい
)
を築いて、すでに蜀軍が総崩れとなっても、小隊の隊伍を以て、整々とみだれず、よく進退していたため、敵も一時は彼に伏兵やある、なんらかの
詭策
(
きさく
)
やある
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それだけに、彼の戦法も、奇襲、
詭策
(
きさく
)
を
専
(
もっぱ
)
らとし、戦陣は長期を計り、一気に決戦することを好まず、長期出没して、信長を
奔命
(
ほんめい
)
につからすのが目的かのようであった。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「やはり、案じていたに
違
(
たが
)
わず、お十夜や天堂の
詭策
(
きさく
)
に
陥
(
お
)
ちたのであるか。ウウム……」と
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ましてや、一代の英君と仰いでいた義伝公を、徳川家の
詭策
(
きさく
)
に害せられた阿波の
怨
(
うら
)
みというものは、弓取の子孫は無論、半農半武家の
原士
(
はらし
)
の
胆
(
きも
)
にも銘じ、野に働く
藍取
(
あいと
)
り
唄
(
うた
)
にも現れたろう。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
詭策
(
きさく
)
鬼謀は、兵家のあいだに、実に目まぐるしいほど、やり取りされていた。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
(彼の
詭策
(
きさく
)
)
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“詭策”の意味
《名詞》
敵をだます謀。
(出典:Wiktionary)
詭
漢検1級
部首:⾔
13画
策
常用漢字
小6
部首:⽵
12画
“詭”で始まる語句
詭計
詭弁
詭
詭弁家
詭謀
詭弁的
詭激
詭辯
詭怪
詭道