“言訣”の読み方と例文
読み方割合
いいわけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
買つた蜜柑だが盗んだと思はれはせぬとかと、冷いやりしないでもなくなる。竜胆などが混つてる籠だ。言訣いいわけは一寸立ちさうにもないなとをかしくもなる。
蜜柑山散策 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
爺さんは言訣いいわけのように、このへんは往来から見えるところに物を置くのは危険だということを話した。石田が長靴を脱ぐと、爺さんは長靴も一しょに持って先に立った。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
私の小さな同伴者どうはんしゃたちは何もののしろうとせず、かえって私に向って何かその言訣いいわけでもしたいような、そしてそれを私に言い出したものかどうかと躊躇ためらっているような
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)