親父おや)” の例文
うた敏速さそくの寶澤は空泣そらなきしてさても私しの親父おや養子やうしにて母は私しが二ツの年病死びやうしし夫より祖母ばば養育やういく成長ひとゝなりしが十一歳の年に親父ちち故郷こきやうの熊本へ行とて祖母ばばに私しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
下げ有難き仕合せ何も替りましたる儀も御座りませんとこたふれば大岡殿其方が親父おや富右衞門は扨て/\不便ふびんなることぢやが汝ぢが孝行かうかうでは富右衞門もやが蘇生そせいするであらうぞと申されしに城富は不思議ふしぎのことを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)