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見窮
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みきわ
ふりがな文庫
“
見窮
(
みきわ
)” の例文
平次は死骸の横に廻って丁寧に拝んだ上、ザッと全部の様子を見渡し、それから恐ろしく念入りに部分部分を
見窮
(
みきわ
)
めて行くのでした。
銭形平次捕物控:148 彦徳の面
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
人は愛を考察する場合、他の場合と同じく、愛の外面的表現を観察することから出発して、その本質を
見窮
(
みきわ
)
めようと試みないだろうか。
惜みなく愛は奪う
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
子供と違って
大人
(
たいじん
)
は、なまじい一つの物を
十筋
(
とすじ
)
二十筋の
文
(
あや
)
からできたように
見窮
(
みきわ
)
める力があるから、生活の基礎となるべき純潔な感情を
恣
(
ほしい
)
ままに吸収する場合が
極
(
きわ
)
めて少ない。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「庇の上に足跡があるか無いか、あの窓の格子が外せるかどうか、——それを
見窮
(
みきわ
)
めなきゃ、きめてかかるわけに行かないよ」
銭形平次捕物控:238 恋患い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
怖いものを
見窮
(
みきわ
)
めたいあの好奇心と同じような気持で、おぬいは今見た夢のそこここを忘却の中から拾いだそうとし始めた。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
大して聰明さうにも見えない、平凡そのものの娘が、捕物の名人錢形平次の先を潜つて、裏の裏まで物を
見窮
(
みきわ
)
めて居たのです。
銭形平次捕物控:107 梅吉殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
かくて私達が太陽の光線そのものを
見窮
(
みきわ
)
めようとする時、分解された諸色をいかに研究しても、それから光線そのものの特質の全体を
知悉
(
ちしつ
)
することが出来ぬと同様に
惜みなく愛は奪う
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
大して聡明そうにも見えない、平凡そのものの娘が、捕物の名人銭形平次の先を潜って、裏の裏まで物を
見窮
(
みきわ
)
めていたのです。
銭形平次捕物控:107 梅吉殺し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お鶴がそう言うまでもなく、お勝手の雨戸にも敷居にも、大きな傷のあることは、その間に家中を嗅ぎ廻っている、ガラッ八もよく
見窮
(
みきわ
)
めておりました。
銭形平次捕物控:117 雪の夜
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「いや、仕掛けに変りのないことを
見窮
(
みきわ
)
めずに、東海坊は火を付けさせるものか。
曲者
(
くせもの
)
が穴にもぐり込んだのは東海坊が壇に登ってから枯柴に火をかけるまでの間だ」
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこで、せめては同じ町内に住んで、悪人の行く末を
見窮
(
みきわ
)
め、倅が成人の上、故主に帰参のお願いするはずで、今日まで相待ったのじゃ。倅は当年七歳、あとせめて十年
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
番頭と八五郎の案内で牢格子のような外側を
見窮
(
みきわ
)
めたうえ、平次は
離屋
(
はなれ
)
の中に入りました。
銭形平次捕物控:282 密室
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
梯子を掛けてそれを
見窮
(
みきわ
)
めた八五郎は思わず大きい声を出しました。
銭形平次捕物控:243 猿回し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「工夫は良いが、曲者の姿でも
見窮
(
みきわ
)
めたのか」
銭形平次捕物控:174 髷切り
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
窮
常用漢字
中学
部首:⽳
15画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当