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衿首
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えりくび
ふりがな文庫
“
衿首
(
えりくび
)” の例文
どんなに困難な道だったか、高く秀でた額から
衿首
(
えりくび
)
まで
膏
(
あぶら
)
汗が流れていたし、
草鞋
(
わらじ
)
も足袋も
襤褸屑
(
ぼろくず
)
のように擦り切れていた。
松風の門
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
かっとなった資行判官は、つかつかと文覚に近寄ると
衿首
(
えりくび
)
つかんで外へ突き出そうとした。
現代語訳 平家物語:05 第五巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
それはちょうど、毛虫の嫌いな者が
衿首
(
えりくび
)
へ毛虫を入れられでもしたような、しんそこ肌が
粟立
(
あわだ
)
つという感じであった。
赤ひげ診療譚:04 三度目の正直
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
余の頭上に
蝗
(
いなご
)
をとまらせ、「ほれ見ろ、こうしてもこの人は怒らない」と組下の者共に云い、さらに
該
(
がい
)
蝗を余の
衿首
(
えりくび
)
の中へ入れて、「こうしたって怒らない」と者共を振返り
百足ちがい
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
そしてまもなく素足に草履をはいた甲斐が、
衿首
(
えりくび
)
を手拭で拭きながらはいって来た。
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
「そうですね、……」彼は手拭で
衿首
(
えりくび
)
をこすった
風流化物屋敷
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
衿
漢検準1級
部首:⾐
9画
首
常用漢字
小2
部首:⾸
9画
“衿”で始まる語句
衿
衿持
衿巻
衿足
衿飾
衿上
衿元
衿前
衿頸
衿佩