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行潦
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にわたずみ
ふりがな文庫
“
行潦
(
にわたずみ
)” の例文
撒き水のまだ溜り残っている
行潦
(
にわたずみ
)
を、春の名残りの恋猫が足を気色悪るげに振って渡り過ぎる姿が、先き角の小学児童用品店の灯で、痩せさらばった影に
匍
(
は
)
います。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
一坪の畳は全く
朱
(
あけ
)
に染みて、あるいは散り、あるいは
迸
(
ほとばし
)
り、あるいはぽたぽたと
滴
(
したた
)
りたる、その
痕
(
あと
)
は八畳の一間にあまねく、
行潦
(
にわたずみ
)
のごとき
唐紅
(
からくれない
)
の中に、数箇所の傷を負いたる内儀の、
拳
(
こぶし
)
を握り
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
潦
漢検1級
部首:⽔
15画
“行”で始まる語句
行
行燈
行方
行李
行衛
行灯
行脚
行水
行者
行末