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行々
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ゆくゆく
ふりがな文庫
“
行々
(
ゆくゆく
)” の例文
真面目な人なら、此処らで自分の愚劣を悟る所だろうが、私は反て
自惚
(
うぬぼ
)
れて、此分で行けば
行々
(
ゆくゆく
)
は日本の文壇を
震駭
(
しんがい
)
させる事も出来ようかと思った。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
おかみは
行々
(
ゆくゆく
)
彼をかゝり子にする
心算
(
つもり
)
であった。それから自身によく
肖
(
に
)
た
太々
(
ふてぶて
)
しい容子をした
小娘
(
こむすめ
)
のお銀を、おかみは実家近くの
機屋
(
はたや
)
に年季奉公に入れた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
娘時代からの恋人で
行々
(
ゆくゆく
)
はその人の妻となり楽しい家庭を作ろうものと堅く信じていたらしい。その恋人は他ならぬ庄八郎の実の弟の土屋主水
昌季
(
まさすえ
)
であった。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
稽古
(
けいこ
)
させて
行々
(
ゆくゆく
)
は家元の名前でも継がせて見たいと思っているのですが、どんなものでしょう。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
十二の年より十七まで明暮れ顔を合せる
毎
(
たび
)
に
行々
(
ゆくゆく
)
はあの店の
彼処
(
あすこ
)
へ座つて、新聞見ながら商ひするのと思ふてもゐたれど、
量
(
はか
)
らぬ人に縁の定まりて、親々の言ふ事なれば何の異存を入られやう
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
私は
行々
(
ゆくゆく
)
は大文豪になりたいが一生の
願
(
ねがい
)
だから、
大
(
おおい
)
に人生に触れて主観の修養をしなければならん。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
々
3画
“行々”で始まる語句
行々子