蟄伏ちつぷく)” の例文
これを妻に持ちて山梨の東郡に蟄伏ちつぷくする身かと思へば人のうらやむ造酒家つくりざかやの大身上は物のかずならず、よしや家督をうけつぎてからが親類縁者の干渉きびしければ
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
将門は猨島ぐんの葦津江、今の蘆谷といふところに蟄伏ちつぷくしたが、猶危険が身にせまるので、妻子を船に乗せて広河ひろかはの江にうかべ、おのれは要害のよい陸閉といふところに籠つた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
これをつまちて山梨やまなし東郡ひがしごほり蟄伏ちつぷくするかとおもへばひとのうらやむ造酒家つくりざかや大身上おほしんしようもののかずならず、よしや家督かとくをうけつぎてからが親類縁者しんるいえんじや干渉かんしようきびしければ
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
これを妻に持ちて山梨の東郡ひがしごほり蟄伏ちつぷくする身かと思へば人のうらやむ造酒家つくりざかや大身上おほしんしようは物のかずならず、よしや家督をうけつぎてからが親類縁者の干渉きびしければ
ゆく雲 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)