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蜜豆
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みつまめ
ふりがな文庫
“
蜜豆
(
みつまめ
)” の例文
「この節私もあまり景気はよくないがね、まだお神に
小遣
(
こづかい
)
をせびるほど
零落
(
おちぶ
)
れはしないよ。みんなに
蜜豆
(
みつまめ
)
をおごるくらいの金はあるよ。」
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
あれは全く尋常小学を出てから、
浪花節
(
なにわぶし
)
を聴いたり、
蜜豆
(
みつまめ
)
を食べたり、男を追っかけたりばかりしていた、そのせいに違いない。こうお君さんは確信している。
葱
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
電気をつけて、みんなで
阿弥陀
(
あみだ
)
を引いた。私は四銭。女達はアスパラガスのように、ドロドロと
白粉
(
おしろい
)
をつけかけたまま皆だらしなく寝そべって
蜜豆
(
みつまめ
)
を食べている。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
「お父さん、とにかくおでんと
蜜豆
(
みつまめ
)
がいただけますね」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
あの、
蜜豆
(
みつまめ
)
とした処なんか、棒を引いたんですってね。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「父さん、
蜜豆
(
みつまめ
)
——」
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
座敷では意地汚く食べ物に手を出すのが禁物である限り、
餒
(
ひも
)
じいのが当然であり、彼女は日に二度も梅園の
暖簾
(
のれん
)
をくぐり、
蜜豆
(
みつまめ
)
やぜんざい、いそべ焼などをたらふく食べ
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「
蜜豆
(
みつまめ
)
よ」
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
春次は銀子と
風呂
(
ふろ
)
からの帰り
路
(
みち
)
、
蜜豆
(
みつまめ
)
をおごりながら言うのだった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
“蜜豆(みつまめ)”の解説
みつまめ(みつ豆、蜜豆)は和風の甘味、デザートのひとつ。もとは夏の食べ物で俳諧でも夏の季語になっているが、現在では四季を問わず食べられている。
みつまめの原形は江戸時代に売られていた糝粉細工の船に赤エンドウマメを入れて蜜をかけた子供向けの菓子であった。
(出典:Wikipedia)
蜜
常用漢字
中学
部首:⾍
14画
豆
常用漢字
小3
部首:⾖
7画
“蜜豆”で始まる語句
蜜豆屋