“蜜豆屋”の読み方と例文
読み方割合
みつまめや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
揚句あげくの果に誰かが「あたまへ触っちゃいやだっていうのに。」と癇癪声かんしゃくごえを張り上げるが口喧嘩にならぬ先に窓下を通る蜜豆屋みつまめやの呼び声にまぎらされて、一人が立ってあわただしく呼止める
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
安全通路と高く掲げた灯の下に、人だかりがしているので、喧嘩かと思うと、そうではなかった。ヴィヨロンの音と共に、流行唄はやりうたが聞え出す。蜜豆屋みつまめやがガラス皿を窓へ運んでいる。
寺じまの記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)