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虔
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つつま
ふりがな文庫
“
虔
(
つつま
)” の例文
実際、女は慥かにさういふ
性
(
たち
)
の女だ。非常に根は
虔
(
つつま
)
しやかであるくせに、ヒヨツトした場合に突発的なイタヅラの出来る女だつた。
我が生活
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
恐れを知らず育てられた大貴族の郎女は、
虔
(
つつま
)
しく併しのどかに、御堂御堂を拝んで、岡の東塔に来たのである。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
式場の正面の、白い布で
覆
(
おお
)
うたテーブルの上には免状やら賞品やらが高く積み上げられている。左右には
白襟
(
しろえり
)
紋
(
もん
)
つきの子供の母達や教師たちが
虔
(
つつま
)
しやかに
居並
(
いなら
)
んでいる。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
いちばんあとから小屋を出た男が
虔
(
つつま
)
しく番をしながら看病してゐた。おもてではがやがやみんなが
談
(
はな
)
してゐた。何でも善後策を協議してゐるか酒盛りをやってゐるらしかった。
税務署長の冒険
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
二人は
神水
(
みたらし
)
で手を洗いその手を
虔
(
つつま
)
しく打ち合わせて病魔退散を祈るのであった。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
殊に足軽たちの
虔
(
つつま
)
しい態度や、いかにもひたむきなようすがかれを驚かせた。
薯粥
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
と、彼は
虔
(
つつま
)
しげに礼をした。
人外魔境:10 地軸二万哩
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
人猿達は私を守って
虔
(
つつま
)
しやかに歩いて行く。
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
山
虔
(
つつま
)
しき木工のみ
山羊の歌
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
虔
漢検1級
部首:⾌
10画
“虔”を含む語句
敬虔
虔十
呂虔
不虔
敬虔主義
敬虔摯実
敬虔雄麗
梁虔
盧虔
真虔
祗虔
祗虔主義
虔敬
諸葛虔
雨期虔