薫染くんせん)” の例文
修道院の莊嚴さうごんな、神祕しんぴ清淨せいじやう雰圍氣ふんゐきが私のすべてを薫染くんせんつくしてゐたのであつた。
処女作の思い出 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
……郊外に居を移してから僕の宗教的情調はやや深くなって来た。僕の仏教は勿論僕の身体を薫染くんせんした仏教的気分に過ぎないのである。僕は涅槃ねはんに到達するよりも涅槃に迷いたい方である。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)