“くんせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
葷羶50.0%
薫染33.3%
熏染16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毘婆舎那びばしやなの三行に寂静じやくじやう慧劒ゑけんぎ、四種の悉檀しつたんに済度の法音を響かせられたる七十有余の老和尚、骨は俗界の葷羶くんせんを避くるによつて鶴の如くに痩せ、まなこは人世の紛紜に厭きて半睡れるが如く
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
……郊外に居を移してから僕の宗教的情調はやや深くなって来た。僕の仏教は勿論僕の身体を薫染くんせんした仏教的気分に過ぎないのである。僕は涅槃ねはんに到達するよりも涅槃に迷いたい方である。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
此の習慣は吾人の靈性を熏染くんせんして、熏染又熏染、遺傳又遺傳、先祖代々同一情状を重複した結果、電燈もあれば瓦斯燈もある今日に於ても猶且吾人は、日出でて起き
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)