“葷羶”の読み方と例文
読み方割合
くんせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佛教渡來以後、邦人の身體は必らず其の思想と共に變じたのを疑はない。葷羶くんせんを食ふことを忌むに至つた後、邦人の思想は身體と共に變じたのを疑はない。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
毘婆舎那びばしやなの三行に寂静じやくじやう慧劒ゑけんぎ、四種の悉檀しつたんに済度の法音を響かせられたる七十有余の老和尚、骨は俗界の葷羶くんせんを避くるによつて鶴の如くに痩せ、まなこは人世の紛紜に厭きて半睡れるが如く
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
毘婆舎那びばしゃな三行さんぎょう寂静じゃくじょう慧剣えけんぎ、四種の悉檀しったんに済度の法音を響かせられたる七十有余の老和尚、骨は俗界の葷羶くんせんを避くるによってつるのごとくにせ、まなこ人世じんせい紛紜ふんうんきて半ばねむれるがごとく
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)