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蒼黝
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あおぐろ
ふりがな文庫
“
蒼黝
(
あおぐろ
)” の例文
波のようにゆるく起伏する大雪原を
縁
(
ふち
)
取りした、明るい白樺の疎林や、
蒼黝
(
あおぐろ
)
い針葉樹の列が、銀色の雪の上にクッキリと
濃紫
(
こむらさき
)
の影をおとし
キャラコさん:02 雪の山小屋
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
下の方はまっ白な雲になっていることもあれば海か陸かただ
蒼黝
(
あおぐろ
)
く見えることもある、昼はお日さまの下を夜はお星さまたちの下をどんどんどんどんかけて行くんだ。
風野又三郎
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
雪の漆喰がボロボロに剥げ落ちて、
赭茶化
(
あかちゃけ
)
た石の瓦に偃松の古苔が
蒼黝
(
あおぐろ
)
く蒸している。
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
ベルナアルさんはガチガチと歯の根を震わせ、冬の海の、
煤黒色
(
ビチュウム
)
を混ぜたあの
蒼黝
(
あおぐろ
)
い顔をして入って来る。
葡萄蔓の束
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
ふっと気がついて見るともう北極
圏
(
けん
)
に入っているんだ。海は
蒼黝
(
あおぐろ
)
くて見るから冷たそうだ。船も居ない。そのうちにとうとう僕たちは氷山を見る。朝ならその
稜
(
かど
)
が日に光っている。
風野又三郎
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
蒼
漢検準1級
部首:⾋
13画
黝
漢検1級
部首:⿊
17画
“蒼”で始まる語句
蒼
蒼白
蒼空
蒼蠅
蒼黒
蒼褪
蒼然
蒼々
蒼穹
蒼味