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葦簀張
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よしずばり
ふりがな文庫
“
葦簀張
(
よしずばり
)” の例文
「そのな、焼蛤は、今も町はずれの
葦簀張
(
よしずばり
)
なんぞでいたします。やっぱり
松毬
(
まつかさ
)
で焼きませぬと
美味
(
おいし
)
うござりませんで、
当家
(
うち
)
では蒸したのを差上げます、
味淋
(
みりん
)
入れて
味美
(
あじよ
)
う蒸します。」
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
こりゃ何ですって、
佃島
(
つくだじま
)
の弁天様の鳥居前に一人で
葦簀張
(
よしずばり
)
を出しているんですって。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
利かぬ気の
親仁
(
おやじ
)
じゃ、お前様、月夜の遠見に、
纏
(
まと
)
ったものの形は、
葦簀張
(
よしずばり
)
の柱の根を
圧
(
おさ
)
えて置きます、お前様の
背後
(
うしろ
)
の、その
石磈
(
いしころ
)
か、
私
(
わし
)
が立掛けて置いて帰ります、この
床几
(
しょうぎ
)
の影ばかり。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と月を見て
立停
(
たちどま
)
った、山の
裾
(
すそ
)
に小川を控えて、蘆が吐き出した茶店が一軒。薄い煙に包まれて、茶は沸いていそうだけれど、
葦簀張
(
よしずばり
)
がぼんやりして、かかる天気に、何事ぞ、雨露に朽ちたりな。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
葦
漢検準1級
部首:⾋
13画
簀
漢検1級
部首:⽵
17画
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
“葦簀”で始まる語句
葦簀