“萎(すぼ)” の例文
プラタナスの街路樹が、その広い掌のような葉身をぐったり萎(すぼ)めて、土埃りと、太陽の強い照りに弱り抜いて見えた。
放浪の宿 (新字新仮名) / 里村欣三(著)
「昨日レヴェズ様が、私に公然結婚をお申し出になりました。そして、その諾否(だくひ)を、この二つで回答してくれと仰言(おっしゃ)って……」と彼女は語尾を萎(すぼ)めて、あまりにも慌(あわ)ただしい
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
力も尽き、精も尽き、途方に暮れた顔して、風雨の中に、身を萎(すぼ)めていたお通は
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お紋はぞっとした様子で肩を萎(すぼ)めました。
お紋はぞつとした樣子で肩を萎(すぼ)めました。