スガ)” の例文
要するにスガスガ山菅ヤマスゲスゲとは字は同じでも物は異っているが、これを混同しているのが世間の歌学者達である。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
彼の「妹が為めスガ採りに行きしアレ山路に惑どひ此の日暮しつ」のスガの実もまた同じくガマズミの実であって
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
またかきつくともいひて是も巻七に 真鳥住卯手マトリスムウナテ神社モリスガキヌ書付令服児欲得カキツケキセムコモガモとあれば かきつばたは書付花カキツバナ也(はなとはたと通ふは上にいふがごとし) ツク
カキツバタ一家言 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
それは上の文章中に引用してある万葉歌の真鳥住マトリスム云々の歌中に在るスガの事であるが、ここには通常スゲ(Carex)の場合に慣用せられている菅の字が使用せられてあるので
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)