“茶入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゃいれ60.0%
ちやいれ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元来あの茶入ちゃいれは、支那から渡った薬壺であったと云われます。そうして茶碗は多く南朝鮮の貧しい人々がつかう飯碗でした。
民芸とは何か (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
骨董のい物おもしろい物の方が大判やダイヤモンドよりも佳くもあり面白くもあるから、金貨や兌換券で高慢税をウンと払って、くすりの工合の妙味言うべからざる茶碗なり茶入ちゃいれなり
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
先日こなひだ藤田家の茶会に、故人香雪軒かうせつけんの遺愛品として陳列せられてゐた漢田村文琳かんたむらぶんりん茶入ちやいれについては面白い話がある。
古渡こわたりの茶入ちやいれ楽茶盌らくぢやわん、茶杓、——といつたやうな道具が、まるで魔法使の家の小さな動物たちが、主人の老女の持つ銀色の指揮杖の動くがままに跳ねたり躍つたりするやうに
侘助椿 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)