“苛責(いじ)” の例文
弱い兎(うさぎ)を、苛責(いじ)める牝豹(めひょう)か何かのように、瑠璃子は何処(どこ)までも、皮肉に逆に逆に出るのであった。美奈子は、青年の顔を見るのに堪(た)えなかった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
それは私以外の人達が一人も気付いてお出でにならない……そうして同時にタッタ一人私だけを苛責(いじ)め、威かすために執行(とりおこな)われた、世にも恐ろしい、長たらしい拷問(ごうもん)だったのですから……。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)