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苛察
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かさつ
ふりがな文庫
“
苛察
(
かさつ
)” の例文
小才覚があるので、若殿様時代のお
伽
(
とぎ
)
には相応していたが、物の大体を見ることにおいてはおよばぬところがあって、とかく
苛察
(
かさつ
)
に傾きたがる男であった。
阿部一族
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
冷酷
苛察
(
かさつ
)
の人畜ともいうべき、北条義時の手によって、それぞれ
御配流
(
おんはいる
)
のお身の上になられた。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
補佐する
高資
(
たかすけ
)
に至っては——長崎高資に至っては、
貪慾
(
どんよく
)
にして
苛察
(
かさつ
)
の小人、賄賂を
貪
(
むさぼ
)
り訴訟を決し、私情をもって人事を行い、ひたすら威服を
擅
(
ほしいまま
)
にす。……人心北条氏を離れおるぞ!
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
事
御
(
おん
)
志と違いたまい、足利の手に宮家には、お渡りあそばさるる
御身
(
おんみ
)
の上となられ、遥々鎌倉へ移らせられ、
苛察
(
かさつ
)
冷酷の典型的悪将、尊氏の舎弟
直義
(
ただよし
)
の手にて、二階堂ヶ
谷
(
やつ
)
東光寺内の
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
苛
常用漢字
中学
部首:⾋
8画
察
常用漢字
小4
部首:⼧
14画
“苛”で始まる語句
苛
苛立
苛々
苛責
苛酷
苛烈
苛辣
苛斂誅求
苛苛
苛税