かんばし)” の例文
縁の上も、床の前も、机の際も、と見るとかんばしい草と花とでみたされているのである。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今度このたび、同銀行蔵掃除について払下げに相成ったを、当商会において一手販売をする、抵当流れの安価な煙草じゃ、喫んでかんばしゅう、香味こうみ、口中にあまねうしてしかしてそのいささかもやにが無い。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)