舞上まいあが)” の例文
とあとから仔雀がふわりとすがる。これで、羽を馴らすらしい。また一組は、おなじくを含んで、親雀が、狭い庭を、手水鉢ちょうずばちの高さぐらいに舞上まいあがると、その胸のあたりへ附着くッつくように仔雀が飛上とびあがる。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
街に落ちていた煙草たばこの吸殻も、紙屑かみくずも空に舞上まいあがって踊るのでした。
(新字新仮名) / 竹久夢二(著)
茅屋かややの軒へ、にわとりが二羽舞上まいあがったのかと思った。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)