自由まゝ)” の例文
たかなみだかほうらめしげに、おなさけなしまだ其樣そんなこと自由まゝにならば此胸このむねなかつて御覽ごらんれたし。
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何うにかして巻いて仕舞おうといろ/\に遣って見まするが、何うも自由まゝにならぬうちに、新橋発の汽車は品川へ着き、ぞろ/\と下車するもの乗車するものでごた/\している。
こゝろ自由まゝなる人間は、とはにづらむ大海おほうみを。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)