“膽(ゐ)” の例文
新字:胆
我は膽(ゐ)を棄て眞(まこと)の導者の我に約束したまへる甘き實をえんとてゆくなり、されどまづ中心(たゞなか)までくだらではかなはじ 六一—六三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
丁度お絹が殺された日の夕方、あの野郎が腹の減つたやうな大犬をつれて、柳原のあたりを、賣れさうもない熊の膽(ゐ)を賣つて歩いて居たさうですよ
加賀の白山から出て來た伍助といふ男で、熊の膽(ゐ)だか鼻糞(はなくそ)だか、變なものを賣り歩いて、四つ目の八軒長屋の奧に住んで居りますが、近所から文句が出ても、ニヤリニヤリ笑つて梃(てこ)でも動かねえ。
「冬から江戸中に熊の膽(ゐ)を賣つて歩く、變な山男が居たでせう?」