“腹匐”の読み方と例文
読み方割合
はらば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
国王とモンテスパン夫人との寝台の下に腹匐はらばいになったローザン氏の姿勢は、ちょうど批評界が歴史と真実とをたっとんで取ってる姿勢と同じだった。
と、こんどは白木がひらりと身をひるがえして床の上に腹匐はらばいになると、例の機銃を肩にあてて遂に銃声はげしく撃ちだした。私の身体は、びーんと硬直した。
暗号音盤事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
美佐子はベッドの上に腹匐はらばって、青年紳士はその頭のところへ立って。——青年紳士は蟇口がまぐちから何枚かの紙幣をつかみ出してベッドの上にならべているところであった。
秘密の風景画 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)