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腑分
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ふわけ
ふりがな文庫
“
腑分
(
ふわけ
)” の例文
この象を
腑分
(
ふわけ
)
したら、どんな
化物
(
ばけもの
)
が飛び出すか知れたもんじゃねえ、御出役のこないうちに
軽率
(
かるはずみ
)
に象に手をつけるわけにはゆきません
平賀源内捕物帳:山王祭の大像
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「諸君! お欣びなされい! かねての宿願が叶い申したぞ。明日、
骨
(
こつ
)
ヶ原で
腑分
(
ふわけ
)
がある! 腑分がある!」
蘭学事始
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
死骸がどういう処分を受けるかわからないが、処分するまえに、ぜひ
腑分
(
ふわけ
)
をしてくれるように頼む。
五瓣の椿
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
玄白たちが
小塚原
(
こづかっぱら
)
の刑場で罪人の
屍
(
しかばね
)
を
腑分
(
ふわけ
)
する時の緊張などを、先生は特徴のあるゆっくりした語調で説いて聞かせたが、あの最初の講義は、自分の前途を暗示し激励してくれているようで
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
まるで
屠
(
と
)
殺場の
腑分
(
ふわけ
)
室のような光景を呈していた。
女肉を料理する男
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
▼ もっと見る
われとわがからだの
腑分
(
ふわけ
)
をするように、真名女は自分の臆した心をどこまでも追いつめていった。
日本婦道記:笄堀
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
吟味聞役
(
ぎんみききやく
)
は、
佐田遠江守
(
さたとおとおみのかみ
)
。審判役は手前があいつとめる。対決終了いたさば、石庵がお鶴の
腑分
(
ふわけ
)
をなし、両人吟味の実証をいたす。……勝をとったほうには、奉行へご褒美として
時服
(
じふく
)
ひと
重
(
かさね
)
。
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
腑
漢検1級
部首:⾁
12画
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“腑分”で始まる語句
腑分図
腑分指示書