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耘
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うな
ふりがな文庫
“
耘
(
うな
)” の例文
平助はその後を鍬で
耘
(
うな
)
いながら、草木の根を土から選り分けて、それを荒地の片隅へ運んで、小高い塚を築いていった。
土地
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
さて
彼
(
か
)
の伴藏は今年三十八歳、女房おみねは三十五歳、
互
(
たがい
)
に貧乏
世帯
(
じょたい
)
を張るも萩原新三郎のお
蔭
(
かげ
)
にて、
或時
(
あるとき
)
は畑を
耘
(
うな
)
い、庭や表のはき掃除などをし
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
修道女たちは我慢しきれないで、
面紗
(
かおぎぬ
)
の一端を上げてみた。見ると庭の奥の木立ちの下に、フォーシュルヴァンとも一人、二人の男が並んで地を
耘
(
うな
)
っていた。一大事件だった。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
黒いとがった
糸杉
(
いとすぎ
)
の姿がところどころにそびえていた。その向こうには畑がうちつづいていた。閑寂だった。地を
耘
(
うな
)
ってる牛の鳴声や、
犁
(
すき
)
を取ってる百姓の
甲
(
かん
)
高い声が聞こえていた。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
帽子もかぶらず、日の照る中で、まだ議論のために
激昂
(
げきこう
)
したまま、
疳癪
(
かんしゃく
)
まぎれに
耘
(
うな
)
っていた。クリストフは書物を手にして、青葉
棚
(
だな
)
の下にすわっていた。しかし彼はほとんど読んでいなかった。
ジャン・クリストフ:04 第二巻 朝
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
耘
漢検1級
部首:⽾
10画
“耘”を含む語句
耕耘
耕耘部
畠耘
耘斗葉
耘鍬
耘除