義昌よしまさ)” の例文
義昌よしまさほかお身内の意嚮いこう、たしかに信長承知はいたしたが、然るべき人質ひとじちなど、安土へ送り来ぬうちは、否とも応とも、即答いたし難い」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
青山家の先祖が木曾にはいったのは、木曾義昌よしまさの時代で、おそらく福島の山村氏よりも古い。その後この地方の郷士ごうしとして馬籠その他数か村の代官を勤めたらしい。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
苗木なえぎ城の苗木久兵衛も、木曾福島の木曾義昌よしまさも、彼の旗を、ひたすら待っていた者に過ぎない。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木曾の木曾義昌よしまさへも、使いが出してある。常陸の佐竹義重よししげへも数度の密使が通っていた。そのほか地図屏風に見える細長い国の端から端まで、彼の外交網はゆきとどいていた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木曾福島を守る木曾義昌よしまさが、信玄のむすめ婿むこでありながら、方向一転を計り出したのも
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)