ほだ)” の例文
高声たかごえを出して人を呼ぼうと思ったが、そこは病気の時に看病を受けました事があるから、其の親切にほだされて、し私が呶鳴どなれば御主人に知れて
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
かく存命ながらへて今日までも、君にかしずきまゐらせしは、妾がために雄の仇なる、かの烏円をその場を去らせず、討ちて給ひし黄金ぬしが、御情にほだされて、早晩いつかは君の御為おんために、この命をまいらせんと
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)