総勢そうぜい)” の例文
「おお! 殿とのにもご用意あれや、早くも伊那丸いなまる駕籠かごを目がけて、総勢そうぜいの力をあつめてくるような敵の奇変きへんと見えまするぞ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぐずぐずしていると、ついにかねにいってしまわれるおそれがあった。そこで、比良夫君ひらおくんのことなんかほっといて、みんなかねめがけてはしった。総勢そうぜい十五にんほどであった。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)