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しえ
ふりがな文庫
“
緇衣
(
しえ
)” の例文
身に
緇衣
(
しえ
)
をまとうものが女の事を——あゝ私はとうとう言ってしまいました。
出家とその弟子
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
むかし
笠置
(
かさぎ
)
の
解脱
(
げだつ
)
上人が、
栂尾
(
とがのを
)
の
明恵
(
みやうゑ
)
上人を訪ねた事があつた。その折明恵は
質素
(
じみ
)
な
緇衣
(
しえ
)
の下に、
婦人
(
をんな
)
の着さうな、
緋
(
ひ
)
の勝つた派手な下着を
被
(
き
)
てゐるので、解脱はそれが気になつて溜らなかつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
かの
緇衣
(
しえ
)
のひと群れの言もなき
駱駝の瘤にまたがつて
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
さながら、
緇衣
(
しえ
)
の
裾
(
すそ
)
ながに
地
(
ち
)
に
曳
(
ひ
)
きはへし
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
さながら、
緇衣
(
しえ
)
の裾ながに地に曳きはへし
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“緇衣”の意味
《名詞》
緇衣(しい、しえ)
黒色の衣。黒衣。
僧侶。
(出典:Wiktionary)
緇
漢検1級
部首:⽷
14画
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
“緇”で始まる語句
緇
緇流
緇素
緇素月見