“絹房”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きぬふさ50.0%
きぬぶさ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「この野郎ッ」わめいて、くるまのそばへ、寄ってきたかと思うと、腕をのばして、藤色のふちに朱の絹房きぬふさの垂れているそこのすだれを、ぱりっと、力にまかせて、引き千断ちぎった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その姿を見返りつつ私は電球の下に進み寄って、絹房きぬぶさの付いた黒いひもを引いた。同時にへやの中が眩しいほど蒼白くなったが、私はチットも心配しなかった。
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)