“絵事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいじ75.0%
くわいじ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はこれらの光景に接すると、かならず北斎あるいはミレエを連想して深刻なる絵画的写実の感興をいざない出され、みずか絵事かいじの心得なき事を悲しむのである。
「春風馬堤曲」にあふれたる詩思の富贍ふせんにして情緒の纏綿てんめんせるを見るに、十七字中に屈すべき文学者にはあらざりしなり。彼はその余勢を以て絵事かいじを試みしかども大成するに至らざりき。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
私はこれ等の光景に接すると、かならず北斎或はミレヱを連想して深刻なる絵画的写実の感興をいざなひ出され、みづか絵事くわいじの心得なき事を悲しむのである。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)