経筒きょうづつ)” の例文
かなりに古くなっている竹は経筒きょうづつぐらいの太さで、一方の口には唐銅からかねの蓋が厳重にはめ込んであった。
半七捕物帳:33 旅絵師 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ちょうどお経筒きょうづつの形にり抜いてあります底の方に、古い唐紙とうしに包んだ灰があるにはありますが、その灰包みのまん中は、チャント巻物の軸の形にくぼんでおります。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
法輪寺ほうりんじの門前から経筒きょうづつが出たとか。中には天狗てんぐの爪が出たの、人魚の骨が出たのというのもあった。
丹那山の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)