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紺青色
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こんじょういろ
ふりがな文庫
“
紺青色
(
こんじょういろ
)” の例文
その村の
板葺
(
いたぶき
)
屋根が、木の間がくれにちらちら光っている、ちょうどそのあたりで、高地の
紺青色
(
こんじょういろ
)
が、近くの鮮かな緑色にとけこんでいる。
リップ・ヴァン・ウィンクル:ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
神田川をへだてたむこうが、一ツ橋さまの屋敷で、塀の松の上、
紺青色
(
こんじょういろ
)
に深みわたった空のなかに、ものの百ばかりも、さまざまな凧が浮かんでいる。
顎十郎捕物帳:07 紙凧
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
これが波かと思う
紺青色
(
こんじょういろ
)
の大山脈が、海抜五千
米突
(
メートル
)
の
聖
(
セント
)
エリアス山脈を打ち越す勢いで、青い青い澄み切った空の下を
涯
(
は
)
てしもなく重なり合いながら押し寄せて来る。
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
赭色
(
たいしゃ
)
になりて
荷
(
はす
)
の茎ばかり情のう立てる間に、世を忍びげの
白鷺
(
しらさぎ
)
がそろりと歩む姿もおかしく、
紺青色
(
こんじょういろ
)
に暮れて行く
天
(
そら
)
にようやく
輝
(
ひか
)
り出す星を背中に
擦
(
す
)
って飛ぶ
雁
(
かり
)
の
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「あの天井には、太陽光線と同じ光を出す
放電管
(
ほうでんかん
)
がとりつけてあるのです。その下に
紺青色
(
こんじょういろ
)
の
硝子
(
ガラス
)
板がはってあります。ですから、ここを歩いていると昔の銀ブラのときと同じ気分がするでしょう」
三十年後の世界
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
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「あの天井には、太陽光線と同じ光を出す
放電管
(
ほうでんかん
)
がとりつけてあるのです。その下に
紺青色
(
こんじょういろ
)
の
硝子
(
ガラス
)
板がはってあります。ですから、ここを歩いていると昔の銀ブラのときと同じ気分がするでしょう」
三十年後の東京
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
紺
常用漢字
中学
部首:⽷
11画
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“紺青”で始まる語句
紺青
紺青鬼