“素氣(すげ)” の例文
新字:素気
「そんでも厭(や)だよ、俺(お)らさうい噺(はなし)ぢや聞(き)きたくもねえ」勘次(かんじ)は素氣(すげ)なくいつてすいと庭(には)へ立(た)つて復(ま)た夏蕎麥(なつそば)へ手(て)を掛(か)けた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
二三日經つて、級長の谷以下のクラスの代表者六人から申し出た猫又先生更任願は、教頭の劇しい叱責と共に素氣(すげ)なく却(しりぞ)けられた。教頭は冷かな眼でみんなを見下しながら云つた。
猫又先生 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
お駒は道臣の背中へ小桶で湯をかけながら、素氣(すげ)なく言つた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「いゝえ何でもないの。」彼女の答は素氣(すげ)なかつた。
受験生の手記 (旧字旧仮名) / 久米正雄(著)