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糒
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ほしいい
ふりがな文庫
“
糒
(
ほしいい
)” の例文
諸将僚もこれに
頷
(
うなず
)
いた。全軍の将卒に各二升の
糒
(
ほしいい
)
と一個の
冰片
(
ひょうへん
)
とが
頒
(
わか
)
たれ、
遮二無二
(
しゃにむに
)
、
遮虜鄣
(
しゃりょしょう
)
に向かって走るべき旨がふくめられた。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
石の
竈
(
かまど
)
に備えつけの
鍋
(
なべ
)
で持って来た
糒
(
ほしいい
)
をもどし、干味噌をまぜた雑炊を作って
喰
(
た
)
べた。そしてひと休みするとすぐにまた出発した。
新潮記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
浅草観音寺内に
乾
(
ほ
)
した
糒
(
ほしいい
)
を踏み散らし、寺家輩と争論となる、常陸衆、観音の眷属たる馬が観音の僧衆の料を踏んだればとて、咎め立てなるまじと遣り込め閉口せしめたと出づ。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
糒
(
ほしいい
)
のような挽割飯を二口三口食うたばかりでまた取調所に引出され、午前十時頃でもあったろうか、十五六人のものどもと一しょに二台の馬車に乗せられて、今度は巣鴨監獄へと送られた。
獄中生活
(新字新仮名)
/
堺利彦
(著)
と、たいせつな
糒
(
ほしいい
)
をひとにぎり、朝月の口へ入れてやった。ところへ、
清兵衛
(
せいべえ
)
の
討
(
う
)
ち取った、
明兵
(
みんぺい
)
の馬と着ていた
鎧
(
よろい
)
をかついで、味方は引きあげてきた。見るとその
鎧
(
よろい
)
は
雑兵
(
ざっぴょう
)
の着るものではなかった。
三両清兵衛と名馬朝月
(新字新仮名)
/
安藤盛
(著)
糒
漢検1級
部首:⽶
16画
“糒”を含む語句
糒蔵
道明寺糒