粧飾そうしょく)” の例文
此町の多く紳士貴婦人の粧飾そうしょく品をひさげる事はかねてより知る所なれど、心に思いを包みて見渡すときは又一入ひとしお立派にしていずれの窓に飾れる品も、実にぜんつくつく
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
床の間へ名画を掛けておくのは何のためだ。一方からいえば粧飾そうしょくのためかもしれない。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
余が大臣の一行にしたがいて、ペエテルブルクに在りし間に余を囲繞いにょうせしは、巴里パリ絶頂の驕奢きょうしゃを、氷雪のうちに移したる王城の粧飾そうしょく、ことさらに黄蝋おうろうしょくを幾つともなくともしたるに、幾星の勲章
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)