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粉韲
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ふんせい
ふりがな文庫
“
粉韲
(
ふんせい
)” の例文
抽斎が本所二つ目の津軽家上屋敷から、台所町に引き返して見ると、住宅は悉く
傾
(
かたぶ
)
き倒れていた。二階の座敷牢は
粉韲
(
ふんせい
)
せられて
迹
(
あと
)
だに
留
(
とど
)
めなかった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
どこにどうしていても
差支
(
さしつか
)
えはない。ただ楽である。
否
(
いな
)
楽そのものすらも感じ得ない。
日月
(
じつげつ
)
を切り落し、天地を
粉韲
(
ふんせい
)
して不可思議の太平に入る。吾輩は死ぬ。死んでこの太平を得る。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
粉
常用漢字
小5
部首:⽶
10画
韲
漢検1級
部首:⾲
19画
“粉”で始まる語句
粉
粉雪
粉微塵
粉本
粉砕
粉黛
粉薬
粉々
粉末
粉飾