“粉白粉”の読み方と例文
読み方割合
こなおしろい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
髪をくしけづり、粉白粉こなおしろいもつけて、また、急いで食堂へ戻つたが、網戸をたたく白い蛾の気忙きぜはしい羽音だけで、広い食堂は森閑しんかんとしてゐる。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
妹を非難する新子の心も、鏡台の前の各々好もしい形をしたマックス・ファクターのクリームやローションや粉白粉こなおしろいの瓶の形の好もしさに緩和された。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
いいわけしながら、思い出したように粉白粉こなおしろいをはたくこともあった。以前は見せたことのない態度だった。
妻の座 (新字新仮名) / 壺井栄(著)