“御白粉”の読み方と例文
読み方割合
おしろい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まるで女が御白粉おしろいを付ける時の手付と一般であった。実際彼は必要があれば、御白粉さえ付けかねぬ程に、肉体に誇を置く人である。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
丸でをんな御白粉おしろいける時の手付てつきと一般であつた。実際彼は必要があれば、御白粉おしろいさへけかねぬ程に、肉体にほこりを置く人である。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
燃えついたばかりのほのおに照らされた主婦の顔を見ると、うすく火熱ほてった上に、心持御白粉おしろいけている。自分は部屋の入り口で化粧のさびしみと云う事を、しみじみと悟った。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)