“寝白粉”の読み方と例文
読み方割合
ねおしろい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんな時は、寝白粉ねおしろいの香も薫る、それはた異香くんずるがごとく、患者は御来迎、ととなえて随喜渇仰。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お米は鏡をよせて、寝白粉ねおしろいをつけていたが、ふりかえりもしないで
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長火鉢には鶴吉より年上らしい四十前後の大年増おおどしまが、しどけない伊達巻だてまきに丹前をひっかけ、燗銅壺かんどうこに入れるばかりの銚子を猫板にのせ、寝白粉ねおしろいをつけて待っているといったふうな家庭でありました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)