符籙ふろく)” の例文
従って日本においても修験道の所為しょいなど道家くさいこともあり、仏家が「九字」をきるなど、道家のじゅを用いたり、符籙ふろくの類を用いたりしている。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
さては妖怪にきまったと急いで相集まり、印環と強勢の符籙ふろくり付けた鎖を、乞食体の真王に渡し、導いて宮に入ると、今まで王位に座しいたアスモデウス大いに叫んで逃れ去り
そんなもの今もあるにや、一九一四年ボンベイ版エントホヴェンの『グジャラット民俗記フォークロール・ノーツ』一四二頁に或る術士は符籙ふろくを以て人咬みし蛇を招致し、命じて創口きずぐちから毒を吸い出さしめて癒す。