こつ)” の例文
この通事は身分の高い家に仕えている者であったので、その主人が牛三頭と白金一こつをつぐなうことにして、梁氏に示談を申し込んだ。
マケロニ(めん類の名)つけたる大いなる玩具もてあそびの柄つきの鈴をこつとして持たせたり。
其状鎧をかうぶ幞頭ぼくとうくわんし手にこつを持る、顔貌も甚おごそかならず。造作の様頗る古色あり。豊岡八幡の社にいたる。境中狭けれども一茂林もりんなり。茅茨ばうじの鐘楼あり。一里卅丁板鼻駅、二里十六丁松井田駅なり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
慢心和尚はこつを取って、机を一つトンと叩き
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)