“端的”の読み方と例文
読み方割合
たんてき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
バクチの方では干将莫耶かんしょうばくやつるぎでござんしてな、この賽粒の表に運否天賦うんぷてんぷという神様が乗移り、その運否天賦の呼吸で黒白こくびゃく端的たんてきが現われる
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それをもっと端的たんてきに「詞は古きをしたひ、心は新しきを求め、及ばぬ高き姿をねがひて、寛平以往の歌にならはば自づからよろしき事もなどか侍らざらむ」
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
端的たんてきな事実と組み打ちをして働らいた経験のないこの叔父は、一面において当然迂濶うかつな人生批評家でなければならないと同時に、一面においてははなはだ鋭利な観察者であった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)